揺れる想い
クリスマスまであと10日ほどとなったある夜。くぅは思い立ったようにサンタさんへのお手紙を書きなおし始めた。書き直すというより「本物の魔法の杖をください」の一文を消した。
「!?!?!?くぅちゃん、なんで?あんなに春からずっとお願いしていたのに、一番欲しいものを書いておきな。それにサンタさん困るよ、きっと。世界中の子どもたちのプレゼントを用意しているのに急に変えたら大変じゃん!」
「いいの!どきどきしてきたの!!」
どきどき?
ははぁ~ん。母にはわかっちゃうよ~。
本物の魔法の杖をもらったら、いつか親の元を離れて魔女修行に旅立たなくてはならない(イメージby魔女の宅急便)・・・と思い込んでいるくぅ。魔女修行の旅には、いつも一緒に魔法の練習(笑)をしている水上スキー友だちの羽ちゃんと二人で一緒に行こう・・・と思い込んでいたくぅ(羽ちゃんへの事前了解は多分なし)。だけど、羽ちゃんがサンタに魔法の杖を頼まなかったらしいと聞いて。
羽ちゃん杖がないってことは、自分一人で魔女修行?!パパママと離れて!?どきどきどき・・・それはまずい!一人じゃまずい!魔法の杖をもらっちゃまずい!!プレゼントリクエスト書き直さなくちゃ!!!
思考過程が見えるあたり、まだまだ可愛いなぁ。
そしてその数日後、夜中にこわい夢を見て目を覚ました。「パパとママが交通事故で死んじゃった~」らしい。魔女修行=旅立ち・離別への不安から?よしよし、ずっと一緒にいようね~。









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